30歳を前に生命保険を検討する人も多いのではないでしょうか。
僕も30歳になる2ヶ月前に急いで検討を始めました。
その時FPさんに教えてもらった内容をまとめるので、これから検討の方は参考にしてみてください。
そもそも生命保険の価値とは
生命保険はその名の通り、生命に対して掛けられる保険です。
つまり死んだときに支払われる認識が強いと思います。
しかし実は、生命保険には4つの価値があると言います。
①死亡・高度障害
②入院・手術⇒日額5千+α
③大病(働けない・介護)⇒がんor三大疾病or全般
④貯蓄⇒死亡保険or年金保険or学資保険(終身保険)
※余談ですが、学資保険は他の保険に比べメリットが小さく、あまりおすすめしないとのことでした。
生命保険はネットが安い?
CMを見てると安さ・手軽さをうたう保険会社も多いですよね。
僕もライフネット生命のCMを見たのが生命保険を考えたきっかけでした。
では、生命保険は本当に安いのでしょうか?
結論から言うと、「安いのは事実だが割安とは限らない」です。
ここから詳しくお話したいと思います。
まず前提として知っていないといけないのは、「ネット保険は掛け捨て」ということです。
保険には、掛け捨てタイプと積み立てタイプがあります。
しかし積み立てタイプは法律上、対面での説明が必須となります。
そのためネット完結の保険は掛け捨てタイプしかありません。
その中でもオプションなどが特にない、非常にシンプルなものと考えていいでしょう。
そのため費用として「安い」のは間違いありません。
しかし内容としては不十分だったり、掛け捨てだったりして「割安」と言えるものではないというのが結論です。
ちなみに生命保険と違い、損害保険はネットが主流です。
内容がほぼ同じで、比較もしやすく、何人かのFPに聞いてもだいたい同じものがおすすめされます。
しかし生保は内容も複雑で、FPごとに推奨も変わるそうです。
そのためネットに対応しづらいという要素もあります。
保険の3つの型
保険には、掛け捨てタイプと積み立てタイプがあると書きましたが、具体的にどんな種類があるでしょうか。
大きく3つのパターンに分かれます。
定期保険
・掛け捨てタイプ。
・ネットで完結でき、費用が安い
※ただし派生型(オプションなど)は対面でのやり取りが必要。
・期間が選べる
→更新もできるが、急激に割高になる激高い(例:4000円が3万/月に)
・団体信用保険もこの一種
養老保険
・期間は決まってる
・死ぬか満期で払い戻しが発生
・最近人気ない
→支払いが値上がりして戻りと同等程度のものが多くなったため
・学資保険もこの一種
終身保険(月1.8万)
・支払いは期間が決まっているが、加入期間は無制限
・満期後に解約すると増えて戻る(返戻金)
※学資保険に入るなら、同期間の終身保険が得
30歳までに入るのはお得?
これは正しくもあり、間違っているとも言えます。
保険の支払い金額は1歳ごとに変わります。
そのため30歳より29歳、29歳より28歳、と若いうちに入るほうがお得な傾向です。
ただ、30歳以降で変わり幅が大きくなる傾向もあるそうです。
ライフネット生命のネット見積もりで比較してみたところ、33歳以降で伸び率が大きく変わっていました。
加入年齢 | 支払い(月) | 全年齢との差額 | 変わり幅 |
26 | 10227 | ||
27 | 10490 | 263 | |
28 | 10778 | 288 | 25 |
29 | 11091 | 313 | 25 |
30 | 11424 | 333 | 20 |
31 | 11782 | 358 | 25 |
32 | 12163 | 381 | 23 |
33 | 12575 | 412 | 31 |
34 | 13017 | 442 | 30 |
35 | 13490 | 473 | 31 |
保険はまとめるとお得?
僕が生命保険を調べているときはちょうど火災保険も検討していたので、セット割でお得にならないかも調査してみました。
この答えは「No」です。
実は保険は分散するべきです。
例えば東京海上のように火災保険も生命保険もまとめて対応できる会社もあります。
しかし、保険会社ごとに得意な分野には差があります。
A保険会社は火災保険、B保険会社は生命保険というようにです。
そこに合わせて利用したほうが、結果的にお得になります。
また、同じ種類の保険でも組み合わせを検討するべきです。
たとえば生命保険。
積み立てタイプならあとで戻ってくる分お得ですが、月々の支払いは高めになります。
2000万円の保証をすべて積み立てタイプでしようとすると月の支払いが5万ほどになります。
これは結構重いですよね。
そんなときは、積み立てタイプと掛け捨てタイプで組み合わせることで、支払いを抑えながら両方のメリットを享受できます。
保険金額はいくら必要?
では最後に、保険金額をシュミレーションしてみましょう。
方法は簡単で、自分が死んだ時をイメージして必要な金額を計算するだけです。
考えるべき項目は主に4つです。
生活費 | 家族が毎月の生活に必要な金額。 |
子育て費 | 主に学費。私立・公立どちらか、中高大どこまでカバーするかによって異なる。 |
住宅費 | 家賃またはローン分。団体信用保険に入って住宅ローンを組んでる場合、死亡時には0に。 |
死後整理費 | 葬式・何回忌や墓地の購入費など。 |
僕(29歳/共働き/来月第一子出産予定)の場合、このようになります。
生活費 | 15万円/月×20年(子供が成人するまで) | 3600万 |
子育て費 | 子供一人が中学まで公立、高校私立、大学私立文系に行くことを想定 | 936万 |
住宅費 | 団体信用保険でローン免除 | 0万 |
死後整理費 | 葬式+α | 200万 |
合計 | 4736万 |
しかし、これを満額保険で賄う必要はありません。
その間も収入は計算できるからです。
主な収入はこのあたりです。
家族収入 | 奥さんも仕事できるので、小学校~高校まで月15万の収入があると仮定 | 2160万 |
遺族年金 | 自分の場合約13万/月(初任給350万→現状650万で計算)。子供が18まで。 | 2800万 |
貯蓄 | 100万 | |
合計 | 5060万 |
オーバーしましたw
このまま捉えると保険の必要はありませんが、奥さんの収入を半分老後に回すと考え、1000万を保障額に決めました。
悩んだらまずはFPへ
FPは複雑で、素人が見ても悩みどころばかりです。
プロであるFPに概要を聞いて、基本を抑えてしまうほうが話が早いです。
まずは一度相談してみましょう。