徐々に成長していく赤ちゃん。
個人差はもちろん、性別によっても違いが出ます。
一般的に男の子は女の子に比べ成長がゆっくり。
要領悪いように見えても、自分で「体験」することで成長していきます。
具体的にはどんなステップを踏んでいくのでしょうか。
心を成長させる7つの体験ステップ
男の子は以下のようなステップで、1歳につき1つの要素を学んでいきます。
- 0歳 「たのしい」体験で「好奇心」を育てる
- 1歳 「できた」体験で「やる気」を育てる
- 2歳 「わかった」体験で「集中力」を育てる
- 3歳 「やってみたい」体験で「自立心」を育てる
- 4歳 「がんばる」体験で「我慢」を育てる
- 5歳 「ありがとう」体験で「思いやり」を育てる
- 6歳「 やり抜いた」体験で「自信」を育てる
最初の3年で3つの「学ぶ力」、次の4年で4つの「社会を生き抜く力」を身に着けます。
こうした力を一つ一つ身につけ、サイクルを回していくことが、子どもにとって社会で生きていくためのエネルギーになります。
【0歳】好奇心を育てる
特に男の子は楽しいという気持ちから才能が引き出されます。
五感を刺激することで、いろいろなものに興味を持たせる時期です。
視覚を刺激するために色のはっきりした絵本やおもちゃを見せたり、聴覚を刺激するために楽器で遊んだり。
スキンシップで触覚を身につけることも重要です。
外では木のにおいや花のにおいを嗅ぐことも有効です。
- 抱っこしたり体に触る
- 色々なことをはなしかける
- 心地いい音を聞かせる
- 表情豊かに身振りを大げさに接する
- はっきりした色のものを与える
- 心地いい自然のにおいをかがせる
【1歳】やる気を育てる
「できた!」という経験を積み重ねることで、挑戦する意欲をもたせる時期です。
逆に強制されたり邪魔されるとやる気を無くしがちなのが男の子。
本人が楽しいと思うことにどんどん挑戦させて、楽しいと思うことをたくさん経験させましょう。
- ちょっとした成長でも褒める
- 「だめ」と言い過ぎない。「危ない」「痛い」で伝える
- おもちゃなどを渡したら、どう遊ぶか観察する
- 夢中になってるときはそっと見守る
- しっかりハイハイさせる
【2歳】集中力を育てる
女の子に比べて集中力が散漫になりがちなのが男の子。
だからこそ、意識して集中力を身に着けさせることが大事です。
集中力があれば、本人の能力を十二分に発揮することができます。
そのために、まずは楽しいと思うことを集中してできる環境を作ってあげましょう。
一度集中することを知れば、何にでも集中できるようになっていきます。
- 自然の中で自由に遊ばせる
- 興味があることをやらせる
- そっと一人遊びさせてあげる
- 「さみしい」「くやしい」や「手伝って」「助けて」を言えるようにする
- 運動させる
【3歳】自立心を育てる
男の子は自立を好みます。
そのため自分で何でもやりたいというため時間がかかりますが、まずはやらせてみてから覚えさせるほうが効果的です。
自分で飲み物を注いでこぼしてしまったら、自分で拭かせる、という形です。
このステップを根気強く対応できると、自立と責任が身についていきます。
- まずは自分でやらせてみる
- けんかの解決で交渉力を身に着けさせる
- 失敗したら自分で片付けさせる
- 子どもの言葉を繰り返してあげる
- 心を傷つける叱り方はしない
【4歳】我慢する心を育てる
自立を好む男の子には、しっかり我慢を学ばせることが重要です。
我慢ができないと言ったことや行動に責任が持てず、やり遂げる力が身につきません。
自分でやると決めたことへの我慢は、忍耐力を育てることに繋がります。
- 子どもと話し合ってルールを作る。それをしっかり守らせる。
- 約束を破ったら静かに諭す
- 冷静に「やり遂げるまで見守ってる」ことを伝える
- 要求はまず認める
- 因果関係を会話で教える
【5歳】思いやりを育てる
男の子は自力で進むことを好むため、助言や指摘を好みません。
そのため意識的に思いやりを育てることが、強調や成長のポイントになります。
我慢のステップで学んだ痛みを生かして、思いやりを育てることが必要です。
- 苦労した経験がいたわりにつながる
- 挑戦させて悔しい思いを経験させる
- 乱暴な子には「ごっこ遊び」をさせる
- 心から「ありがとう」「ごめんなさい」が言えるようにする
- 大人が自分の間違いを認める
【6歳】自信を育てる
挑戦を得意とする男の子にとって、自信は最大の武器。
自信は自分がやると決めたことをやりきることで身につきます。
しっかり見守って、優しく声をかけてあげることで、自分はひとりじゃないという安心感をもって挑戦することができます。
やり遂げられずにいる子には、1ステップ戻って助け合うことを経験させてあげましょう。
- できることを信じてあげる
- 「あなたはダメだ」と絶対に言わない
- お父さんが関心をもつ言葉をかける
- 迷ったらとにかく抱きしめる
まとめ
子どもはこうしてステップを踏んで成長していきますが、そのスピードはまちまちです。
ここに書かれている年齢も、前後1歳くらいは幅があります。
また、次のステップで苦戦している場合には、いったん前のステップに戻って経験させてあげることで成長できます。
男の子は二弾飛び、三段跳びはなかなかできないので、一段ずつしっかり見守ってあげましょう。