先日の 第3回 Japan マーケティング Week 営業支援 EXPO【春】 のセミナーがだいぶ勉強になったのでメモ。
有料セミナーはやはり質が高い。
(株)HAPPY ANALYTICSの小川さん、ありがとうございました。
以下、セミナーからメモ
◾︎なぜ解析がビジネスに活かせないのか
①登る山と登り方を決められていない
②分析手法を理解していない
③分析を改善につなげられていない
④改善を継続させる仕組みがない
⑤その必要性が理解されていない
◾︎①登る山と登り方を決められていない
・ゴールの設定
指標、値、期間
=「何をどれだけいつまでに」を明確にする
・戦略と戦術を考える
概念 | 実態 | 例 | |
戦略 | 目標達成のための総合的な計画手段 | KPIの策定 | 「真珠湾から攻めよう」 |
戦術 | 戦略を実現するための実践的な計画手段 | KPIに基づいた施策の策定 | 「そのために船何隻・・」 |
・SMARTなKPI設定
Specific | 表現は具体的か | 例)顧客満足度はNG |
Measurable | 計測可能か | トレンドも加味して考えられるか |
Actionable | 実効性があるか | アイディアがあるか 実行力があるか(金・人) |
Realistic | 現実的な設定か | |
Time-bound | 期限は決められるか |
◾︎②分析手法を理解していない
・データを時系列で見る
一つと比較しても分からない
前年、前月など複数比較
→規則性、特異点を見つける
数字の変化の理由を探る
・セグメントの活用
性別、年代など切って、そこから規則と特異を見つける
GAログインユーザーなら詳細データ取れる
※(参考)自分の分類:Google広告設定
・よく使うセグメントの軸
1.新規・リピート(訪問回数)
2.デバイス
3.流入元
4.特定ページ閲覧(コンバージョン含む)
・分析とは気づきを見つけること
分析の最初はまず実際にサイトを使ってみる
5分でいい なぜなら滞在時間は長くてもその程度だから
→メモ書きから3Kシートにまとめる(仮説・検証・改善)
◾︎③分析を改善につなげられていない
・データ分析
例:男性服EC
1.メルマガの成果がいい
メルマガごとの数字分析を実施して、いいメルマガの共通点・悪いメルマガの共通点を考える
→テキストメールのほうがいい(画像ないほうがサイトで見てみたくなる)
最後にサイト誘導つけたほうがいい
2.デバイス切ったらスマホの開封率が低い
→タイトル分かりづらいことに気づいた
→修正の結果、半年で流入数2.8倍
・他社分析
他社比較では「お題を決める」
ある不動産サイトの事例
1.課題:直帰率が高い
自社分析難しい 物件詳細は全部一緒 物件の質にも依存
→他社を研究へ
競合サイト見る
オレンジバナーいい、画像でかい・・→いいけど根拠ない
今回のお題「直帰率改善」に有効そうなものに絞って見る
→パンクずの有無=同エリアへの導線ニーズが高い
→直帰10%近く改善
2.課題:お気に入りの利用率が悪い
お気に入り閲覧者はCV率高い
しかしお気に入りしても一覧行く人は3割程度
→お気に入りの場所がわからない
→競合調査
→お気に入り登録時に場所のポップアップ出る仕様を参考に
改善点をはっきりさせるために、分析の際にはお題設定が大事
◾︎④改善を継続させる仕組みが無い
一時的な分析ではなく、継続的なPDCAが重要
目的は効果改善
■回し方
プロセスの可視化をしないといけない
・施策の振り返り会「KPT」
本質はコミュニケーションの振り返り
関係者全員参加
・数値×施策シート
数字だけ見ても分からない 施策と並べる
この施策やったからこの数字見よう、など
・サマリーシート
A4ペラ1で現状共有
印刷して関係者に配布することで興味持たれる
◾︎⑤その必要性が理解されていない
施策をやるために時間を作る
じゃないと継続出来ない
→「捨てる勇気」と「踏み出す勇気」